保育の特色

保育の特色

もものきの異年齢児保育

子どもが自ら育つ力(育ちたいと思う力)を発揮してもらうことが大切です。 その力を発揮する原動力は『自尊心』『憧れ』『役割』です。

『自尊心』

もものきの異年齢児保育

自尊心を辞書で引くと「ありのままの自己を尊重し受け入れる。」と書いてあります。自分の良い所も、悪い所もひっくるめて、「自分は自分でいいのだ!」とか「自分の人生は幸福だ!」と思える力、つまり生きる力です。
そして、同じように「あなたはあなたで素晴らしい!」と、他者や異なる考え方を自分と同じように尊び、認める寛容さでもあります。

異年齢児保育の中には3年間分の発達の差があります。そんな中で3年間を過ごすと、当たり前にある自分と人の差「できるできない」「強い弱い」「大きい小さい」等を受け容れられたり、受け容れたり、認められたり、認めたりしていきます。
また、こども園もものきでは集団は個が育つための手段と考えています。一人ひとりの問題は、クラスの和を乱したり、面倒を起こしたりする「悪いもの」ではありません。

一人ひとりの問題を、皆にとって良い解決を、皆で考えたり、皆で共有したりすることで、個を集団が成長するのです。
こうした、個と集団の関係をたくさん経験していくことで、自分がクラスの一員であるという思いや、皆が大切な仲間だという思いを感じます。 「相手の意見をきちんと聞き、自分の主張もしっかりする。」そして「互いに良い」結論をお互いで導き出す事です。

『憧れ』

もものきの異年齢児保育

きいろ(年少児)、あお(年中児)は、もも(年長児)の姿を見て「ももさんのようになりたい!」と感じています。3年間の分の発達の差は、1年間分の発達の差よりも大きいです。
そうすると多様な人間関係がそこにあります。自分と人との違いが沢山あります。

つまり、モデルや目標の選択肢が沢山あります。自分が次に遂げるべき発達を発見しやすいのです。
子どもは自らの現在の能力を無意識に自覚していて、自分の今持っている力よりも、少し高い水準に興味を持ちます。
興味を持った時点で、自ら育ちたいと思っています。やはり、多様な発達の差の中で育つことは重要です。

また、憧れている存在となってもらう年長児の活躍がとても大切になります。年長児が生き生きと、楽しんで、充実した生活や活動を行っている姿を後輩たちに見せてもらうことです。
年長児の活動を充実させるキーワードは「自己決定の尊重」です。子どもたちが「自分で考えた!自分で決めた!」という思いを持って、活動を行っていくと、とても集中して真剣に取り組みます。

『役割』

もものきの異年齢児保育

子どもが、生理的な欲求が十分に満たされ、安全や安心が確保され情緒が安定している場合、年齢や発達に合った役割を与えるととても喜び、意欲的にその役割をこなそうとします。 子どもは、「クラスの一員でありたい」という思いや、「皆に受け容れられたい」「大好きな人の期待に応えたい」という思いを持っています。

これは将来、誰かや何かに貢献する喜びを感じる力や、自分の与えられた責任を果たす力でもあり、物事を行っていく内発的な動機(やりがい、生きがい)となります。
また、与えた役割の責任を、子どもへしっかり返してあげる事が重要です。大人が失敗しないように導くのではなく、失敗に対してのどう行動するのかという事を一緒に考えていきます。
つまり失敗は、成功する体験と同じくらい、大切な経験です。

もものきの食育

食育目標:食の大切さを理解し、食を通して豊かな人間性を育む。

もものきの食育

乳幼児期の子どもたちにとっての食事は、成長に直結します。人の身体は全て食べたものでつくられています。また、毎日の積み重ねです。 単に体を大きくするだけの目的ではなく、この時期に著しく発達する味覚、嗅覚、触覚などを育てるための重要な役割を持っています。大人にとっての栄養摂取の食事と子どもにとっての発達を支える食事では食べる意味が異なります。園では栄養士を配置して、大切な時期の食育に力を入れています。

食事についての大きな方針は『楽しく食べる』『何でも食べる』です。

『楽しく食べる』はどなたも異存のないところだと思います。

もものきの食育

食べる事は命を守る事です。人間は一日3回、人生の中でどのくらいの時間を食べる事に費やすのでしょう。こう考えるとせっかくの時間、おしゃべりをしたり、音楽を聞いたり、楽しく美味しく食べたいものです。楽しく美味しく食べるためには食事の時間を工夫する事、野菜を育てたり調理に参加したりして食に興味を持つ事は勿論ですが、おなかがすいているのも一番のご馳走です。

こども園では給食の前には「あーのどが渇いた!あーおなかがすいた!」と子どもたちが思えるよう(おなかのすくリズムがもてるよう)午前中たっぷり外で遊んでいます。人間はお昼、特に午前中に身体を動かし活動するようにDNAに刻まれているといわれています。こどもたちが意欲的に美味しく食事をすることにつながります。

『何でも食べる』はとても難しいなと創立以来職員全員で感じています。

もものきの食育

豊かな時代になって、嫌いなものがあってもそれに替わる食材やサプリがあり、嫌な思いや無理をして食べる事がどれだけの価値があるのかと考えると、「少しでもいいから嫌いなものも食べてみようね」という励ましの言葉もつい声が小さくなります。

子どもがミルクから離乳食になり、幼児食(大人の食事よりやわらかめ、薄味、小さくカット)を経て大人と同じものが食べられる過程がこども園での食事指導の柱の一つです。この過程は多様な食材や味の範囲を広げ楽しめるようになる過程でもあります。乳児が新しい食材や形のものが口に入ったときに(すり下ろしたきゅうりがブツブツの刻み食になったとき)口の中で違和感を感じ舌で押し出したり、幼児期になっても新しい食材にはなかなか手をつけなかったりすることはよくあります。


こども園では違和感のある食材や好みではない味のものでも少しでいいから挑戦してみる事が基本的な方針です。無理強いは決してしませんが(意欲を育てることになりません)、励まして「食べてみよう」という気持ちを持つことを大切にしています。そして少しでも食べられたらたくさん誉める。みんなで誉める。どの先生もこのやり方を守る。少しずつ嫌いなものを克服していくことを職員みんなで応援し、励ましていきます。少し嫌なことでも乗り越えていく経験は、子ども達の心に達成感、自信、自己充実感を育てます。そして自分の思いとはちょっと違うものも受入れ、自分の中に取り込んでいく心の広さも培うと考えています。

毎日あせらず、怒らず、こつこつと励ましていくと、「僕はこれあんまり好きじゃないけど、頑張って食べるんだ!」と言う年長さんが見られるようになるのです。子ども達の吸収する力はたいしたものです。 これが本来の食育と考え、将来自分の健康を考え、自分の食べ物を自分で選べる大人になってくれるものと期待しています。

給食室(調理)グループからの一言

もものきの基本方針は「安全」・「手作り」・「薄味」です。 大勢の子ども達が食べるものですからまずは安全な食事が一番です。食中毒を出さない注意は本当に大変ですが日々努力で頑張っています。また成長する子ども達の事を考えるとやはり添加物等も気になるところです。安全な素材を使って、こども園で調理し、すぐに食べる事が添加物を使わない方法です。

また、健康を考えると塩分を調節することも重要です。薄味にするには素材の味を生かして食べることです。旬の美味しい素材をだし汁で(昆布と鰹節でだしをとっています)調理すると薄味でもとても美味しい料理になります。昔からの日本の伝統食ですがなかなかの健康食です。 こんな食事を子ども達に食べさせたいと思うとやっぱり手作りしかありません。 子ども達の「おいしかったよ!」の一言に励まされ、子ども達の健康と笑顔を守る為に汗をかきかき頑張っています。


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